私が産業医として入職した企業で、採用担当だった社員と話をすることがありました。そこで、私の印象はどうだったのかと質問したところ、「先生は親しみやすくて、相談しやすい印象でした」とのことです。
内定を出してくれた以上、それは好印象だったということだと思いますが、実はこの「親しみやすさ」というのは採用面接において重要なことです。
というのも、

にも書きましたが、「今いる職員とこの求職者は上手くやっていけるかどうか?」というポイントで面接官は評価します。要は、今いる職員ではなく新たに入ってくる中途入職者が「協調性を持って合わせる」ことが求められるということですね。
実際、医師の採用で面接官は「協調性」「真面目さ」「素直さ」を重視しているというアンケート結果もあります。

「親しみやすい人物」ということになりますと、「周りに上手く合わせられて、協調性をもって働いてくれそう」と思われるわけです。ですので、この「親しみやすい」という印象は、採用面接においてとてもプラスに働きやすいと思います。

にも書きましたが、基本は「にこやかな表情で」面接に臨むというのは、親しみやすい印象を抱かせる意味でも、とても効果的だと思います。

一方で、「陰気で不安そう」「自信なさげ」と印象を持たれてしまうと非常にマイナスです。その点、
・緊張で声が小さくなってしまう。
・表情が暗く、うつむきやすい。笑顔が見られない。
・視線が泳いでしまう。
・人と目を合わせることが苦手。
といった特徴がある方は気をつけた方がよろしいかと思います。
あるいは、「頼りになる人材だと思われたい!」と力んでしまった場合、自分の考えや主張を押出過ぎてしまいますと、「あんまりウチの病院に合わせてくれなそう」と思われてしまい、逆効果になる可能性もありますので、その辺の調整は必要になると思います。
以上です。
もし採用面接に苦手意識があるということでしたら、人材紹介会社のエムスリーキャリアや、リクルートドクターズキャリア
経由で応募しておきますと、転職エージェントが同席してフォローしてくれますのでオススメです。