採用面接は、採用側が一方的に質問をする場でもなく、応募した医師の側にとっても「どんな職場なのか」を知る機会となっています。
どのような人が上層部にいるのか、どのような環境なのかということを知ることはもちろんのこと、業務内容についても十分に確認をする必要があります。
ただ、逐一「どんな仕事があるのか」と聞いていくのはあまり効率がよくないと思います。採用面接という限られた時間で確認するためには、「Will・Can・Must」の視点で話し合いをするのが重要だと考えられます。
Will=どのような仕事を希望するのか?
「Will」とは、「どのような仕事を希望しているのか」ということです。これは応募者側の希望であり、「私は入職後、このような仕事をしたいと考えておりますが、それは貴院では実現できますでしょうか?」という質問になります。
これは志望理由にも関わってきて、志望理由を聞かれた際に病院側・クリニック側の反応を見る、もしくは深堀りする質問でたしかめることができると思います。
Can=どのような仕事が可能なのか?
今までの経験などを通じて、自分はどのようなことができるのかということも大事です。これは採用側への質問というよりは、自分への問いかけに近いとは思いますが、提示された業務内容を遂行できるのかという視点です。
もし未経験の業務であったり、あまりよく知らない業務である場合は、その旨を伝えて、どのようなサポート体制があるのかを確認することも大事なことだと思います。
Must=どのような仕事が求められるのか?
医師を採用するということは、その医師に必ずやってもらいたい仕事があるわけで、どのようが業務が必須となるのかを確認することになります。それが「Must」ということになります。
「私が入職した場合、特にどのような仕事を期待されますか?」という質問で探ることはできると思い、希望している業務と方向性が一致しているのかといったことはやはり確認すべきだと思われます。
以上です。
業務を考える上で、こうした「Will・Can・Must」のバランスが大事であり、医師側・採用側ともに考えが一致しているか採用面接の場で確認することが望ましいと思います。