医師の採用面接「これだけは用意しておきたい」定番質問と答え方のポイント

一般的に、採用面接では定番の質問がなされます。中にはちょっとひねった質問で反応を見たい、ということはあるかもしれませんが、採否を判定するのはほぼ「定番質問」となります。

その定番の質問というのは、

・職務経験について

・退職(転職)理由について

・志望動機/自己PR

となっています。中には、

医長や同僚医師との「年齢差は大丈夫ですか?」と心配する質問にどう返答するか?
私も30代前半で転職しておりますので、産業医の採用面接で「同僚医師との年齢差」を心配する質問をされたことがありました。統括産業医は50代の男性医師で、私と20歳以上が離れており、もう一人の女性医師も40代後半でした。 かなり年が離れて...

のような、ちょっとひねった質問もありますが、まずはこうした質問にどう答えるのかをしっかりと押さえておくことをオススメします。答え方のポイントとしては、以下のようなものがあります。

職務経験について

「職務経験について」とは、自分がどのような職歴を経てきているのかを説明することになります。一般的には、まずどこで初期研修を行い、医局に所属していたかどうか、どんな専門医資格を取得して…というような流れを説明する形となると思います。

基本的には職歴に齟齬がないかどうかといったことを履歴書を見つつ確認していくことになると思いますので、さらりと簡潔に説明したところです。あまりクドクドと説明するのはうんざりされてしまうと思いますので、避けましょう。

この時点で、職歴にブランク期間があったりしたら、そこについての質問が行われたりすると思います。特に「体調を崩して半年休養していた」などの期間があるようでしたら、「現在は体調も回復し、しっかりと働くことができます」といった言葉を添えておきたいところです。

なお、離職期間が長い時の対処法については、

「ドロッポ医期間が長い」ことを指摘された時にどう返答するか?
「フリーランス」とはまた違った意味合いですが、常勤勤務医から「ドロップアウト」して、非常勤・スポットバイトなどで食いつないでいく医師を「ドロッポ医」と言ったりします。「ドロッポ」「泥医」などとも言ったりして、基本的には好ましくない蔑称、自虐...

に書いておりますので、ご参考にしていただますと幸いです。

また、今までの業務について説明を求められることもありますので、

【医師の採用面接対策】日々の業務を「意識化」「定量化」をするクセをつけるべき理由
会社員の中途採用試験ではよくある質問ですが、「今まで一番大変だった仕事はなんですか?」「今までの仕事で、最も力を入れて頑張った仕事はなんですか?」というものがあります。 産業医の転職活動をしていた頃、あまり採用面接自体にも慣れていなか...

をご参考にしていただき、答えられるようにしておきましょう。

退職(転職)理由について

今の職場になんの文句や不満がなかったら、それは「退職(転職)しよう」とは思わないわけであり、ネガティブな理由になりやすかったりします。

ただ、

医師の採用面接でよくしてしまいがちな3つのNG回答
採用面接でNGなこととしては、社会人として「NGなマナー」もあります。 また、その一方で回答の内容自体でも、医師国家試験の禁忌肢のように「踏んだら終わり」のようなものもあったりします。 もちろん、病院によってその基準は異...

で書いたように、前職の文句・不満をあまり言ってしまうのは望ましくなく、できるだけ前向きな理由に変換したいところです。

単に「仕事の量や時間が長くてやめたいと思った」ではダメで、「忙しさのあまり、一人一人の患者さんにしっかりと向き合う時間を作ることができるようにしたかったため」といった、前向きな変換を行います。

「年収が低くて不満」「人間関係がイヤになり」などのネガティブなことも、やはり直接的に言うのは好ましくなく、「転職をすることでしたいことがある」というような、志望動機につながる回答を行う方がよろしいかと思います。

【医師の転職】採用面接で「転職・退職理由」をどう語るべきか
医師の転職・退職理由としては、年代によっても傾向が異なっています。20~30代の若手ですと、「資格取得のため」あるいは「経験を積みたい」という理由や、「業務がしんどすぎて、負荷を軽減したい」という理由などが比較的多いと言われています。 ...

こちらの記事のように、「××がイヤだから退職・転職したい」という理由ではなく、「○○をしたいから転職したいのです」と伝えると、前向きな理由となりやすいと思います。構成の方法としては、

・まずは応募している病院には、どのような特色があるかを調べる。

・入職したとして、自分としてはどのような仕事を担いたいと思っているのかを確認する。

・それが今の職場では実現できないため転職を考えていると結ぶ。

といった流れだと、理由を上手く話しやすいと思います。

なお、前職の勤務期間が短いという場合は、

「前職をすぐ辞めてしまったのはなぜか?」という質問にどう答えるべきか
前職での勤務期間が短いと、採用担当者としては、「ははーん、人間関係に問題でもあったか」「上司と反りが合わなかったのかな?」「気に食わないことがあると、すぐ辞めてしまうのでは?」などと、思われてしまうことを覚悟する必要があります。 さら...

をご参考にしていただき、お答えいただければと思います。

退職理由の答え方などを誤りますと、

医師の「採用面接」が入職後の処遇を左右するケースもあります
一昔前ですと、医師が病院を選ぶ側で、明らかな「売り手市場」でした。そのため、採用面接も「顔合わせ程度の意味」であり、内定が出て「ぜひウチに」ということになっていました。 しかしながら、患者さんの権利意識向上や、SNSの発達に伴う病院側...

のような入職後に響くこともありますので、ぜひご注意してください。

志望動機/自己PRについて

志望動機は、当然のことながら応募した病院に入職した後、どのような仕事で貢献できるか、どのような仕事をしたいのかということを踏まえてアピールしましょう。

注意点としては、「単に自分がやりたいことだけのアピール」では「他の病院でいいじゃないか」と思われてしまうことも考えられます。また、「条件面で、折り合いがつくから」というのも、採用側から「それはウチじゃなくてもいいのでは?条件さえあえばどこでもいいのか?ウチに溶け込んで長く働いてくれるのか?」と思われてしまう可能性があります。

【医師の転職】志望理由で「条件が合うから」と答えることがNGな理由
採用面接で、志望理由を質問された時に、「年収や勤務日数、業務内容が希望していたものと合致したためです」と答えたとします。この回答、一見「納得して入職しようとしてるんだな」と思われるかもしれませんが、あまりオススメできません。 というの...

また、「頑張ります!」と熱意だけをアピールされても面接担当者には響かないと思います。「今までの実務経験により、このように貢献できます」とアピールすべきであると思います。この点、やはり、その病院にどのような特色があるのかという情報を知っていないとできませんので、しっかりと下調べをしておきましょう。

もしその情報収集で困ってしまうということでしたら、人材紹介会社の転職エージェントに相談をしておくとよろしいでしょう。

中には、複数の病院に同時に応募する方もいらっしゃると思いますが、おくびにも「おたくは第二希望ですけどね」といったことは口や態度に出すべきではありません。「第一希望で、内定を出していただければぜひ入職を」というスタンスで臨みましょう。

また、質疑応答集ができたところで、

採用面接が得意になるためにしておいた方がいいと思うこと
採用面接が得意になるためには、結論を言えば「準備」と「練習」あるのみです。最初から得意な人はおらず、しっかりと下準備をした上で、何度か採用面接を繰り返していく内に上手くなっていくと思います。 では、その下準備と練習をどうするかというこ...
採用面接で効果的な「スマホで面接の練習姿を撮影する」だけトレーニング
採用面接では、イメージトレーニングも大事です。ただ、それだけですと、「自分の姿を客観的に見る」という視点が不足しており、不十分なことがあります。 イメージの中では、きっと「デキる自分」になっているはずですからね。 ...

をご参考に、ぜひ採用面接前に練習をしておきましょう。

以上です。
なお、採用担当の事務方と管理職医師では、

面接担当の事務方と管理職医師、どちらの質問に気をつけるべきか?
医師の採用面接ですと、基本的には採用担当の事務方、あとは医長などの管理職を担う医師が同席することが基本的な形となります。 そこで、双方から質問があるわけですが、どちらの質問に気をつけるべきでしょうか?もちろん、両方の質問に心して回答す...

にも書いた通り、採用面接慣れしていない管理職医師の方からは突拍子もない質問が飛び出すこともあるので、注意が必要です。

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