採用面接では、やはり本音ダダ漏れというのは望ましくなく、ある程度は「本音と建前」を分ける必要があると思います。
たとえば退職理由を聞かれて、「忙しすぎるから!」「もう当直したくない!」「給料アップしておくれ!」と本音をぶちまけてしまうのはよろしくなく(そんな人いないでしょうが)、ある程度はオブラートに包んでお伝えすべきかな、と思われます。
そこでオススメなのが「言い換え」です。本音→面接での回答と、以下のような言い換えをしてみてはいかがでしょうか。
忙しすぎる、時間外の呼び出しやオンコールが多い、当直が多すぎる、QOMLを上げたい→もう少し落ち着いた環境で、オン・オフのメリハリがついた働き方をしたいと思っております。
受け持ち患者数が多すぎる、年齢による業務負荷軽減のため→患者さん一人一人としっかり向き合い、丁寧な診療をしていきたい。
人間関係が問題→現職では個々で勤務している状態でしたので、スタッフたちともコミュニケーションをしっかりとってチーム医療を大事にした環境で働きたいと考えております。
給料をアップさせたい→業績評価をしっかりと行っていただける環境で働かせていただきたいと考えています。
経営陣や上司との方針の不一致→今までの知識や経験を活かし、上司の方や同僚と意見交換をしながら協調しつつ働きたいと考えています。
このように、退職理由の本音部分を、「どのような職場で働きたいのか、どうありたいのか」というポジティブな言葉に変換することで好感が持てるように言い換えられると思います。
「退職理由」は、採用面接で聞かれる頻度は高い質問と思いますので、できるだけ回答をしっかりと練った上で臨むようにしましょう。ただ、多くの医師が「採用面接は苦手」とアンケートで回答しています。もし苦手意識が強いようでしたら、エムスリーキャリアや、リクルートドクターズキャリア
の転職エージェンに面接へ同席してもらうこともオススメです。