私もあまり人のことは言えず、産業医として「2年ごとに転職を2度も繰り返してしまった」経験を経て現在に至っています。
ようやく現在の職場で落ち着いて勤務できるかな、と思っておりますが、その経験を踏まえて今回の記事では、「転職を繰り返してしまっている時に見直したい職場選びの3つのポイント」についてお伝えできればな、と思っています。
たとえば「半年で転職してしまっている」ということになりますと、後々の転職で不利になってしまったり、何よりも「転職活動がしんどい」ということだと思います。ぜひ長らく定着できる職場選びのご参考にしていただければと重います。
まずは自己分析
いきなり求人票を見始めるのではなく、まずは「自己分析」から始めるべきであると思っています。その自己分析では、
・自分の苦手とすること/仕事、人と比べてストレスを感じることはなにか?
・自分の働きやすいと感じること/仕事はなにか?やりがいを感じる仕事はなにか?
ということを考えていきます。
私はこの自己分析の結果、「複数の産業医と働いていくことに向いていない→産業医一人体制の企業がいい」「積極的に意見をすることが必要なところは苦手→保守的なカラーの企業がいい」ということが分かりました。3社目となる今の企業は、このような自己分析を踏まえて選んでいます。

今までの仕事を振り返ってみて、「あれはしんどかったなぁ」「この仕事はやりがいを感じていたな」ということをまずは書き出してみて仕分けると、自分の特性が把握しやすいと思います。
「自分を変える」ことも必要
転職を繰り返してしまう場合、どうしても転職した理由を「働く環境が悪い」「上司が悪い」といった他責的なことに求めてしまいがちです。
しかしながら、よくよく振り返ってみると、「やっぱり自分も悪かったな、直すべきところがあったな」ということも思い当たる節があるのではないでしょうか。
私の場合、「上司への報告・連絡・相談を十分にできていなかった」「自分からコミュニケーションをとろうとしておらず、孤立してしまっていた」といったことがあり、そこは新たな職場では変えようと努力しています。

他人や環境が自分に合わせてくれることには限界があり、定着するにはある程度「自分を変える」ことはどうしても必要であることだと思います。
キャリアビジョンを見直すことも必要
キャリアビジョンとは、自分の将来における目標を思い描いて、そこから逆算して「実現するためにどのような経験を積んでいく必要があるのか」という行動計画を指します。
後期研修医の頃の私は、「研修を続ける→専門医資格を取得する→開業する」といったことを思い描いていましたが、結局のところそのキャリアビジョンは自分にとって合っていなかったと分かりました。その結果、産業医として勤務しているわけです。
そもそも思い描いていた自分のキャリアビジョンは正しいのか、自己分析の結果と照らし合わせて、「キャリアビジョン自体を見直す」ことも必要なことだと思います。

結局自分には「臨床は向いていない」と認めるのには時間がかかりましたが、今となってはそれに気づけてよかったと思っています。
以上です。
こうしたことを踏まえた上で、もう一度リクルートドクターズキャリア や、エムスリーキャリア
などの転職エージェントと話し合い、自分に合った求人を紹介してもらうのはいかがでしょうか。

