医師の「採用面接」が入職後の処遇を左右するケースもあります

一昔前ですと、医師が病院を選ぶ側で、明らかな「売り手市場」でした。そのため、採用面接も「顔合わせ程度の意味」であり、内定が出て「ぜひウチに」ということになっていました。

しかしながら、患者さんの権利意識向上や、SNSの発達に伴う病院側のクレームへの警戒などもあり、昨今はその情勢は大きく変わっています。さらにコロナ禍で市場バランスが変化し、よりその傾向は強くなっています。ですので、病院側も採用面接に熱を入れ、「しっかりとドクターを選ぼう」という意識にシフトしていると思われます。

その一端を感じた事例が、身近でもありました。私は産業医の傍ら、週に1日、内科外来の非常勤バイトで働いています。そこは総合病院ですが、入職したドクターの処遇を「採用面接」の印象が左右したケースがありました。

その新たに入職したというドクターは、内科医師なのですが、転職回数が多くてその原因が人間関係に起因すると採用面接で話したそうです。結局のところ、上司との関係が毎回こじれてしまい、転職を繰り返しているとのことです。

もちろん、「「前職をすぐ辞めてしまったのはなぜか?」という質問にどう答えるべきか」や「医師の採用面接「これだけは用意しておきたい」定番質問と答え方のポイント」などにも書いた通り、「退職理由」で人間関係が問題、とストレートに言ってしまうのはNGですが、そのドクターはそう答えたようです。

結果、どうなったかと言いますと、患者さんのクレームがダイレクトに問題となりやすい外来診療を大幅に減らし、「とりあえずは病棟管理をメインで」勤務することになりました。

本人としては、外来診療をより多く行いたいという希望があったようですが、そうならなかったようです。慢性的に人手不足の病院ですので、幸いにして内定が出されないということにはならなかったようですが、希望は通らなかったようです。

このように、「ちょっとこの先生、大丈夫なのかな…」と思われますと、入職後の処遇が希望とは異なる、いうこともありますので、やはり採用面接については心して臨んだ方がよろしいかと思います。

このドクターの場合も、事前に採用面接対策を十分に行っていれば結果は変わっていたと思います。やはり転職経験もなく面接がご不安ということでしたら、エムスリーキャリアなどの人材紹介会社の転職エージェントに、面接対策についてアドバイスしてもらうことがおすすめです。

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