医師が採用面接を受ける前にチェックしておきたい5つのポイント

医師の採用面接が「顔合わせ程度の意味で、必ず内定が出る」というのは過去の話であり、今や病院側も「仕事はしっかりしてくれるのは元より、協調性があってチーム医療を大事にする医師を採りたい」と考えるようになってきました。

その意味でも、履歴書だけでは分からない部分を採用面接で見極めようとしています。コロナ禍で「求人数の減少・転職希望者の増加」による買い手市場にシフトしていたこともあったことでより加速したとは思いますが、その流れは今後も変わらないと思います。

だからこそ、医師の皆様にも「採用面接対策」をしっかりとして本番に臨んでいただきたいと願っております。この記事では、採用面接対策としてどのようなことが重要なのか、ポイントとなる部分を示させていただければと思います。

採用面接に必要な「準備」と「練習」をどのようにすべきか、この記事で示させていただきます。

採用面接のマナー

医師である前に「社会人」であるため、一般的なマナーはしっかりと身についていると示す必要があります。

まずは、今更聞けない

「最低限これだけは」守っておきたい採用面接のマナー
採用面接においては、社会人としてのマナーもまたきちんと守れているか見られています。厳しい就活を経験している会社員の方ですと、自然と身についていることもあるかもしれませんが、医師となるとあまりそのような経験もないので、「マナーがなっていない」...

をご参考にしていただき、病院に入る前~採用面接後までの流れの中で、どのようなことに気をつけるべきなのか把握していただければと思います。

意外と「どんな格好で行ったらいい?」と悩まれる方もいらっしゃるようですが、

医師の採用面接で「身だしなみ」などのマナーをどうすべきか?
医師の採用面接で、「身だしなみ」をどうすべきかと聞かれたら、 男性:落ち着いた黒または紺系のスーツ、白シャツ、シンプルなデザインのネクタイ、清潔感のある髪型(髭は整えておき、無精髭はNG) 女性:シンプルなデザインのスーツ、アクセサ...

をご参考にしていただければと思います。

基本は男女ともにスーツですね。迷ったら「学会で皆さんしているような格好」を想像してみてはいかがでしょうか。

採用面接の準備

医師に限らず、採用面接は準備とトレーニングで成否は決まると思います。まずはよくある質問について、

医師の採用面接「これだけは用意しておきたい」定番質問と答え方のポイント
一般的に、採用面接では定番の質問がなされます。中にはちょっとひねった質問で反応を見たい、ということはあるかもしれませんが、採否を判定するのはほぼ「定番質問」となります。 その定番の質問というのは、 ・職務経験について ・退職(...
医師の採用面接で「志望理由」「退職理由」に並んでよく聞かれる質問は分かりますか?
医師だけではなく、採用面接でよく聞かれる「定番の質問」というものがあり、 にもまとめてあります通り、 ・職務経験についての質問 ・退職(転職)理由についての質問 ・志望動機についての質問 となっています。 ...

をご参考にしていただいて質疑応答集をご用意いただければと思います。少なくとも、

・職務経験について

・退職(転職)理由について

・志望動機/自己PR

についてはしっかりと準備をしておきましょう。なお、回答を作る上では、「1つの質問に対する回答は30秒程度でまとめる」ことが必要となり、まとめ方は

採用面接での回答は「30秒前後」を目安に話すべき理由
採用面接でよくやってしまいがちなのが、「ダラダラと喋り過ぎてしまう」ということです。これがなぜダメなのかと言うと、面接官も「何が要点なんだろう?」と分からなくなってしまうからです。 45秒~1分程度話してしまいますと、話の内容が掴みづ...

をご参考にしていただければと思います。

採用面接のトレーニング

採用面接は筆記試験とは異なり、「覚えたら終わり」というものではありません。ですので、「表情や話し方」にも注意を払って練習を行うことが重要です。

採用面接が得意になるためにしておいた方がいいと思うこと
採用面接が得意になるためには、結論を言えば「準備」と「練習」あるのみです。最初から得意な人はおらず、しっかりと下準備をした上で、何度か採用面接を繰り返していく内に上手くなっていくと思います。 では、その下準備と練習をどうするかというこ...

にも記しておりますが、本番前までに細切れ時間を使って、質問に対し、どう回答するのかトレーニングを繰り返していただければと思います。

また、表情も印象を非常に左右します。次の記事

採用面接での「プラスな印象」と「マイナスな印象」
私が産業医として入職した企業で、採用担当だった社員と話をすることがありました。そこで、私の印象はどうだったのかと質問したところ、「先生は親しみやすくて、相談しやすい印象でした」とのことです。 内定を出してくれた以上、それは好印象だった...

にも書きましたが、基本的にはにこやかな表情で「親しみやすい印象」を持ってもらうように心がけていただくとよろしいかと思います。

特に「声に出して」練習することが重要であり、その時の表情もぜひ鏡の前でチェックしてみてください。にこやかな笑顔の表情、できていますか?

また、ある程度準備や練習ができましたら、「スマホで採用面接の練習を撮影してみる」こともオススメです。

採用面接で効果的な「スマホで面接の練習姿を撮影する」だけトレーニング
採用面接では、イメージトレーニングも大事です。ただ、それだけですと、「自分の姿を客観的に見る」という視点が不足しており、不十分なことがあります。 イメージの中では、きっと「デキる自分」になっているはずですからね。 ...

客観的に自分のことが見られますし、普段気づかなかった直すべき「クセ」も見つけることができますよ。

採用面接でよくある「落とし穴」を回避

採用面接であまりすべきではない回答というものも存在しています。こうした回答を避けるように準備しておくことも重要です。そのNG回答については、次の記事にまとめています。

医師の採用面接でよくしてしまいがちな3つのNG回答
採用面接でNGなこととしては、社会人として「NGなマナー」もあります。 また、その一方で回答の内容自体でも、医師国家試験の禁忌肢のように「踏んだら終わり」のようなものもあったりします。 もちろん、病院によってその基準は異...

なお、

うつ病などの病気療養期間があったことをどう伝えるか
うつ病など、メンタル疾患で病気療養をすることは誰でも起こりうることだと思います。産業医をしていますと、ストレス耐性には自信があったという方がメンタル疾患になることを目の当たりにしているため、その認識を新たにしました。 ただ、採用面接の...
「前職をすぐ辞めてしまったのはなぜか?」という質問にどう答えるべきか
前職での勤務期間が短いと、採用担当者としては、「ははーん、人間関係に問題でもあったか」「上司と反りが合わなかったのかな?」「気に食わないことがあると、すぐ辞めてしまうのでは?」などと、思われてしまうことを覚悟する必要があります。 さら...
転科など「未経験」分野での転職における採用面接の3つのポイント
転科をして転職する場合、基本的には「未経験」となるわけですが、その場合の採用面接では「今までの経験を売りにする」ということはできません。 では、採用面接ではどのようなことを踏まえて回答すべきか、今回の記事では押さえるべき3つのポイント...
医師の採用面接で「仕事での失敗エピソード」を聞かれたらどう答えますか?
医師の採用面接で、「よくある定番の質問」というわけではありませんが、面接する側の医師で意外と好きな人がいる質問で、「仕事での失敗エピソード」があります。 ちなみに定番質問については、 に書いておりますので、ご参考にしてい...

などのあまり指摘されたくないことを抱えての転職活動では、指摘された時にどのように回答した方がいいのかといったことをあらかじめ把握しておきましょう。

私も転職回数が多いこと、かつ2~3年という比較的短期間での転職でしたので、この点は入念に準備をしました。

また、面接担当者は「履歴書で気になった点を質問する」という方も多いので、履歴書を最終チェックして「どんなことを質問してくる可能性があるか」ということは考えておいた方がいいと思います。

【医師の転職】採用面接前に「履歴書をもう一度見直す」べき理由
病院などに応募する場合、基本的には「では、履歴書をお送りください」ということになり、まずは書類選考が行われます。 次に採用面接、となるわけですが、ここでもう一度、隅々まで履歴書を見直しておくことをオススメします。というのも、面接担当者...

採用面接でのトラブルを回避

採用面接をめぐっては、後々にトラブルに発展することがあります。たとえば、

・履歴書の経歴や資格などについて誤りや意図的な詐称があった。

・入職可能時期の見積もりが甘く、大幅に遅れてしまう。

・医局の退局や病院の退職でトラブルになり、なかなか辞められない。

・メンタル疾患が再発や増悪し、面接時で想定していたパフォーマンスが出せない。

などです。このようなことが起きないように、どのようなトラブル回避を行ったらいいのか、次の記事

採用面接の回答が原因で「内定取り消し」となる可能性がある3つのパターン
採用面接での回答は、「嘘がない」ことを前提としています。そこで偽りがあった場合や、「面接での話と大幅に違う」状況になっていた場合、「内定取り消し」をされてしまう可能性があります。 ですので、採用面接においては「嘘や偽りがない」ことを心...

をご参考にしていただければと思います。

採用面接においては、「ウソをつかないこと」が最大のリスクヘッジになります。それを前提として、ウィークポイントについてどう回答するかをあらかじめ考えておきましょう。

なお、実際に私は採用面接で「事前に聞いてた話と違う…」ということも経験しています。その経験談と対処法について、

若手医師だった私が採用面接で経験した「ちょっと待ってよ…」というトラブルと対処法
私は後期研修医時代、最初から産業医になろうと思っていたわけではなく、「当直なし、オンコールなしという条件で転職できないだろうか?」と思って、リクルートドクターズキャリア に登録しました。 転職エージェントはすぐにその条件や、「年収も現...

に書いています。ぜひご参考にしていただければと思います。

その他、転職活動にまつわるトラブルについては、

「え?そんなことが…」という採用面接で起こりうる予想外なトラブル
採用面接では、「え?そんなことが…」という予想外なトラブルが起こることもあります。しっかりと準備したつもりが、「うわ、やっちゃった…」と思うことが起こってしまうものです。 私自身もやってしまったことがあり、心象を悪くしてしまったなぁと...
【医師の転職】「内定」をめぐるトラブルを回避する方法
私が産業医の転職活動をしていた時のことですが、「先生が繰り上げで内定者となりました」と転職エージェントから報告を受けたことがありました。 最終選考まで残っていたのですが、「採用は別の医師で」ということになっていました。ところが、その内...

などがあります。ご参考にしていただければと思います。

人材紹介会社選びで迷っているなら

「医師の人材紹介会社を選ぶとしたら、どこを選ぶ?」と聞かれた場合、私は真っ先に「大手のエムスリーキャリア、リクルートドクターズキャリアがいいと思うよ」と答えます。

医師転職のエムスリーキャリア

リクルートドクターズキャリア

求人数も多く、幅広い求人も扱っている上に、「大手だから」という安心感は求人を出している病院側にもあると思います。「あまりよく知らない」紹介会社を利用して転職活動を行うよりは、その点、大手の会社を利用する方がメリットがあるのではないでしょうか。

「よく知らないから怖い」のは病院側も同じです。大手に依頼する安心感は、少なからず採用にも関わってくると思います。

大手以外の人材紹介会社に登録したこともありましたが、求人に関する提案力、転職エージェントのサポートの手厚さは、この2社が群を抜いているな、と感じております。医師の転職の中では難しいとされている産業医の転職で、内定を勝ち得たのはこの2社の紹介してくれた企業だけでした。

現に、3回目の転職の時に連絡した人材紹介はエムスリーキャリアとリクルートドクターズキャリアのみでしたし、今後また私が転職することがあるならば、またこの2社のみにサポートを依頼すると思います。

もし「どこの人材紹介会社に相談しようかな」と迷っておられるようでしたら、まずはエムスリーキャリアリクルートドクターズキャリア に登録の上、相談してみてはいかがでしょうか。

ドクター面接塾
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